アイドルの恋愛スキャンダルは、ファンへの裏切りであり、罪であるのか?(ジャニーズ、キンプリなど)

※この記事の文字量は13分相当です。

アイドルに彼女が?この日記について

この記事では、「アイドルのプライベートでの恋愛におけるファンへの裏切り」について、書いています。
ここまで読まれただけで、既に嫌気がさすファンの方々も、いらっしゃるかと思います。
イヤなテーマの割に、すみませんが、途中までは小難しい表現が読みづらい内容となってしまっています。

なお、この記事を読んでいただくにあたっては、事前か事後に、後日記載した記事『向き合う姿勢はどのタイプ?平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹らアイドルとファンの関係性』を読んでいただくことをお勧めします。

ここから先へは、体調がすぐれないときは、またの機会とした方がよいかと思います。
もし、読んでいただく場合、読んでいくにあたり、気を害する方もいらっしゃるかと思います。
その際は、なにとぞ、お許しいただけると幸いです。

ただ、もしこの先を読んでいただける場合は、途中で読むのを止めるのではなく、どうか最後まで読んでいただけると嬉しいです。

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アイドルの裏切りというテーマについて

アイドルのプライベートでの恋愛に関しては、過去に何回かこのブログにて触れました。
主な日記は以下の3つかと思いますが、今回の日記は、これに追加する内容となっています。

私が過去に何回もこのようなテーマを書いているのは、それだけ難しいテーマだからだと思っています。

今回は、「アイドルのプライベートでの恋愛におけるファンへの裏切り」ということで、敢えて「裏切り」という言葉を入れて考えてみます。
これは、アイドルのスキャンダルが出た際に、ファンがする批判的な意見のうちで、最も端的にファンの意見を表現している言葉であり、実際に最も多く目にする言葉が、「裏切り」という言葉と思ったからです。

アイドルの裏切りとは何か?

複雑な状況を短い言葉に圧縮し、言葉の定義から、状況を規定して還元するのは、ただ言葉遊びのようで、私はあまり好きではないのですが、
それでも、今回は一つの切り口として、「裏切り」という言葉の定義定理に、ヒントを探しましたが、今回は予想以上に整理理解の役に立ちました。
少々分かりづらいですが、考察の経緯の順に、以下のようにまとめていきます。

「裏切り」とは、「期待、信義、約束へ背くこと」と、実に端的に解釈できます。
まずは、この「期待」、「信義」、「約束」を、それぞれ今回のテーマ「アイドルのプライベートでの恋愛におけるファンへの裏切り」に当てはめて、考えてみます。

  • 「期待」は、ファンがするもので、残酷な表現をすれば、ファン側の都合、ファン側の責任によるものと思います。
  • 「信義」は、広義的に考えて、ファンが期待していることをアイドルもしくはアイドル事務所も知っていて、アイドルもしくはアイドル事務所はその期待を否定しないどころか、積極的に活用するふしもあることから、この時点では、アイドル側へ責任がないとは言い切れないと思います。
  • 「約束」は、操を立てるというルールに関しては、アイドル毎に異なり、AKB48など一部女性アイドルのようにルール化している場合もありますが、ジャニーズの場合はそういったルールはありません。

なお、「信義」や「約束」に則ったものである場合も「期待」という言葉が成立するため、厳密に言うと、「期待」という言葉自体は、上記の3つの上から順に対応させて、「期待する側本位の期待」と「信義に則った期待」、「約束に則った期待」の3種類に分かれることになるかと思います。

上記のことを鑑みてみると、「アイドルが裏切りと言われる妥当性」という概念が見えてきて、これは、責任の所在に関わるものとなります。

アイドルの責任。2つは白、1つはグレー

ファンがアイドルの行動を「裏切り」として責めることができるのは、アイドルに責任がある場合となります。
3種類の期待に対する責任として整理し直すと、以下となります。

  • 「期待する側本位の期待」は、責任はファン側にあり、アイドルにはない。
  • 「信義に則った期待」は、アイドルに責任があるかどうかはグレーゾーン。
  • 「約束に則った期待」は、ジャニーズアイドルでの操に関しては、成立しない。

「アイドルに責任がある」可能性として唯一残ったのは、「信義に則った期待」ということになりますが、グレーゾーンとなります。
グレーゾーンとなってしまっている理由は、信義の内容が一義的に規定できないことにより、裏切りの是非の規定もできないことによるものです。

アイドルとファンの間の信義はあいまい

信義の内容が規定できない理由を、以下に3つあげます。

  • 信義の内容は、契約内容やルールのように断言される機会がないこと。
  • 複数のファンそれぞれが思う信義の内容が、バラバラであること。
  • ファンが思う信義とアイドルが思う信義にも、内容に差異があるだろうこと。

このことから、どんな行為が裏切りに当たるのかを、明確にできないことになります。

アイドルとファンの間は「人と人の関係」であるかどうか次第

それでも、「アイドルは、ファンが嫌がることを知っていて、その行為をするのか?」という思いが消えないファンの方はいると思います。
それは事実と思いますが、悲しいことに、それはあくまで「ファンの立場での意見」ということになってしまいます。
アイドルは、そういったファンのそういった気持ちは理解していると思いますが、アイドルにも当然、人権があり、恋愛したいと思うような恋愛もあると思います。

ファンはアイドルに対して、「ファンのことを思ってくれているのなら、ファンが嫌がることをしないこと」を、信義として期待します。
それと同じように、アイドルもファンに対して、「アイドルのことを思ってくれているのなら、アイドルが嫌がることをしない(つまり、大切にしたいと思っている自分の恋愛を、無碍に否定しない)こと」を、信義として期待しているかもしれません。
少なくとも、本当は「ファンとの間でも、本当の意味で信頼関係を築き合いたい」と思っているアイドルが、上記のように期待しきれないことに、苦悩を感じていると思われます。

不倫などを別とした自由恋愛の範囲で、恋愛は人権においても、非常に重要な権利です。
ここまでに書いた責任の範囲で考えた場合、
「アイドルがファンに苦痛を与えることを目的としてスキャンダルを起こした」などの場合は別ですが、
「目的ではなかったが結果的にファンに苦痛を与えた」などの場合は、
このようなアイドルの人権を否定するような権利までは、ファンにはないと、
厳しいとは思いますが、私は思います。

ただし、これらのことは、アイドルとファンが「人と人の関係」であることを前提としています。
「人と人の関係」でない関係として何が出てくるかというと、それは「アイドルとファンの関係」です。
詳しくは、冒頭でも紹介した後日記載した記事『向き合う姿勢はどのタイプ?平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹らアイドルとファンの関係性』をご覧いただければと思います。

アイドルとファンとの関係を「対等」とするかどうか

ここまでは、アイドルとファンの権利と責任についての話となりましたが、ここからは、アイドルとファンの関係性について、考えてみます。

アイドルの恋愛について、
ファンは「ファンのことを思ってくれているのなら、ファンが嫌がることをしないでほしい。」とは言えるのに対して、
アイドルは「アイドルのことを思ってくれているのなら、恋愛でアイドルが幸せになることも、応援してほしい。」とは、とても言いづらい状況(アンタッチャブルな扱い)と、現在の日本のアイドルにおいてはなっています。

これは、コミュニケーションという重大な要素において、アイドルとファンが対等ではなく、圧倒的にアイドルの方が劣位となっていることを示しています。

もし、ファンが「アイドルとファンは、対等である必要はない。」と思っているのであれば、これに対して、私がこれ以上を言うことは多くありません。
ただ、このような場合、アイドル側も「本当はファンを信頼しながらアイドルをしたいのに、これではファンを信頼できない。」ということになることを、ファンは覚悟する必要があると思います。

もし、ファンが「アイドルとファンは、できるだけ対等でありたい。」と思っているのであれば、アイドルの方が圧倒的に劣位であることを、ファン側も酌量してあげてもよいかと思います。

海外におけるアイドルとファンの関係性

海外にも、日本で「アイドル」言われている立場と同じような職業やそのサービスがあります。
比較的アジアの方が、プライベートへの介入の仕方が、より日本的な「アイドル」と近いと思いますが、日本と海外で扱いが大きく異なる場合があります。

海外では、アイドルのプライベートの恋愛事情に関しては、
アンドル側の「興味本位で自分のプライベートに介入してほしくない」という思いはあったとしても、
日本ほどのファン主体のアンタッチャブル感は、あまりありません。
海外では比較的、アイドルとファンは、お互いに批判的な意見を出し合うこともあるかもしれませんが、それでも意見は一方的ではなく、相互的であり、その分、対等な関係となっているのだと思います。

松本潤や平野紫耀からのファンへの向き合い方

このような海外の事情を知っているかどうは別ですが、
これに関することとしては、以前の日記『嵐の活動休止。使命感を持った青木アナはジャーナリスト失格か?』でも少し書きましたが、
嵐活動休止の記者会見の際の松本潤の対応で、「ファンと向き合いたい」、「ファンと対等でありたい」という真摯なアイドルの思いを感じ、感銘を受けたことがあります。
恐らく、そのようなファンへの真摯な姿勢というのは、松本潤に限らず、他のアイドルにもあると思いますが、滅多にないような機会がないと、そのような姿勢は垣間見ることはできないのだと思います。

以前の日記でも書いていますが、
一方、キンプリの平野紫耀は、あくまでも比較的にですが、この辺をオープンにしていて、
「アイドルとファンとは、対等で、応援し合える関係」になれると信じていて、そういう関係性にしたいと思っているのではないかと、思います。
「自分に嘘をつきたくない」という平野紫耀の性分も関係しているとも、思えます。
平野紫耀にとっては、いばらの道とは思いますが、私個人としては、平野紫耀のその熱意を応援したいと思っています。

「アイドルが女性と交際するのがイヤ」は間違いではない

最後に誤解がないようにお伝えしたいこととして、
「男性アイドルが女性と付き合っている事実を知ったり、イメージしたりしたときに、イヤな思いをする」ということが、「間違いである」と思っている訳ではないということを、同時に私は書いておきたいです。
このようなアイドルの恋愛に対して持つ不快な気持ちは、とても自然なことだと思っていますし、
様々な理由で、好きなはずのアイドルに対して、不快な気持ちを持つファンは、少なくはないと思います。

もし、このような不快を気持ちを持つファンがいらっしゃる場合、その気持ち自体は、否定されるようなものではないと思っていることを、ここで、お伝えしたいです。
その気持ちは、なぜそう感じているのかを含めて、とても大切なものですので、無碍にしないでほしいというのが、私の思いです。

不快な気持ちは、批判したい気持ちになるかもしれませんし、
嬉しい気持ちは、応援したい気持ちになるかもしれませんが、
それでも、
不快な気持ちがあるからといって、嬉しい気持ちがウソになる訳ではありませんし、
批判したい気持ちがあるからといって、応援したい気持ちもがウソになる訳ではありません。
逆も同様です。

矛盾し合う思いを同時に持ったとしても、両方の思いが本当の気持ちとなります。

「好き」も「嫌い」も両方が大切

批判も応援も、不快も嬉しいも、気持ちは、
他のファンにとってではなく、相手のアイドルにとってでもなく、
気持ちを持っている本人にとって、一番大切なものです。

「矛盾を含むような様々な気持ちの結果として何をすべきか」の答えは、ときにはすぐに出ないと思います。
当然、私のような横から好き勝手言っているだけ人間が、答えを持っている訳ではありません。
これは、とても難しいことと思っています。

でも、だからこそ、
自分が持っている応援したい気持ちを、批判したい気持ちで歪めないように、
自分が持っている批判したい気持ちを、応援したい気持ちで歪めないように、
批判も応援も、不快も嬉しいも、
そのときに感じた気持ちが、そのときの本当の気持ちと思いますので、
やがて消化されてなくなるか、別の気持ちに変わるまで、
その気持ちを大切にしてほしいと、私は思っています。

以上、出しゃばりで、気持ち悪いことを書いていることは、自覚しているつもりですが、書かせていただきました。
気を悪くされた方は、お許しください。

アイドルの恋愛スキャンダルは、ファンへの裏切りであり、罪であるのか?(ジャニーズ、キンプリなど)” に対して8件のコメントがあります。

  1. 39 より:

    これ、かなり難しいですよ。論理的にはおっしゃる通りですが、感情的には受け入れられないファンの方が多いと思います。私もキンプリファンですが、ドン引きしていることがありまして、それは「本当に恋愛感情をもって推しが好き」という事。同担拒否という言葉があるのですが、第三者からすれば凄い世界です、独占欲が強く”私の彼氏”なのです。もし私がショウ君の彼女だったとしてw、この様な感情もファンにはあるのだと理解していたら、匂わせなんて恐ろしくて考えられないですね。密やかに彼との愛を育みます(妄想)。

    1. キンプリファン妻の夫 より:

      39さんからのコメントや、自分の知見経験を顧みているうち、おかげさまで、遅ればせながら、多くのファンの方がどのように好きなアイドルのことを思っているのかが、ようやく少し分かってきたと思っています。
      この日記については、この辺を踏まえて、少しだけとしましたが、追記修正をしました。

      私自身もアイドルとアイドルファンについて勉強中であり、私の考えやこのブログで書いている内容も発展途上であることを、ご理解いただけると幸いです。

      同担拒否については、私も妻から聞いていました。
      他のファンを傷付けるのは避けるべきと思いますが、不器用にならざるを得ないその恋も、立派な恋だと、私は思います。
      でも、いざ、同担拒否を、自分の身近で見てしまうと、驚きはあるのかもしれませんね。

  2. Satomie より:

    こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。
    私も奥様と同じように、ジャニヲタで(いまは平野くんです)、主人にも公表しており、こんなにおもしろくて、カッコよくて。。。ってことを共有したい気持ちがある(これはどんな心理なのか自分では分からない)反面、あまりキャーキャー言いすぎると気を悪くするかなぁと様子を見ながら、子供も好きなので子供のせいにしたりして、ヲタ活してます。
    さて今回のテーマを読ませていただいて思い出し事があります。
    私が独身で香取慎吾くんの大ファンだった頃、地方のコンサート会場で彼が彼女がいるって言ったんですよ!これにはテンションダダ下がりで、その後のコンサートも楽しめず…
    チケット代返せーーー!!って感じでしたよ。それに比べたら、本人の口から言ってないんだから、ファンは気にしちゃダメ!(第一、平ちゃんと同じ土俵にはたてない)そもそも想像力に長けてるジャニヲタは、彼女と別れて自分付き合うまでを想像するしかないのです^_^

    長々と失礼しました。
    これからのアップ楽しみにしています。
    ジャニヲタ奥様を持つご主人の気持ちも教えてもらえると嬉しいです!!

    1. キンプリファン妻の夫 より:

      このブログをご覧いただき、ありがとうございます。

      香取慎吾の出来事は、残念でしたね。
      いろいろと裏切られた気持ちになったと思います。

      遅ればせながら、「アイドルが自分のプライベートをむやみに話さないようにするファンとの信頼関係」もあることに、ようやく私は気が付いてきました。
      この日記ついても、少しだけとしましたが、追記修正をしました。

      どのような思いでのファン活動であれ、基本的にファン活動は、よいものだと思います。
      自分が好きな気持ちを、自分以外の人に理解してもらいたい、気持ちを共有したいと思うことは、とても自然なことと思います。
      相手が自分に近しい人であれば、なおさらと思います。

      ただ、相手が身近な男性で、しかもご主人である場合は、うまく、嫉妬心や、男性間の優劣の感情を刺激しない方法があれば、とは思いますが、そう単純にはいかないものかもしれませんね。

      妻のオタ活への私の思いについては、一部ちょっとだけではありますが、新しく書いた日記『向き合う姿勢はどのタイプ?平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹らアイドルとファンの関係性』の最後に書きました。
      もしよろしければ、ご覧いただければと思います。

    2. Satomie より:

      お返事ありがとうございます。
      そうですね!!あまりキャーキャー言いすぎるのはやめにします。まあ主人も「架純ちゃ〜ん❤️」とか言ってますけどね^^;

  3. 39 より:

    私の場合、10代、20代の頃は全くジャニ-ズは興味が無かった。理由はリアルな恋愛に忙しく、手も握れないアイドルに憧れる気持ちになれなかったのと、当時は金髪で眉毛の無いヤンキー風ばかりで苦手でした。今なぜ?と自己分析すると・・・、単純で明るいキラキラの世界が超楽しい!、明るいホストクラブとでも言いましょうか、日常とは全く違うのが良いんですね。それと、平野ショウ君が稀有で、びっくりするくらい頓珍漢なのにw、歌って踊ると別人、最高です(*´з`)

    1. キンプリファン妻の夫 より:

      「金髪で眉毛の無いヤンキー風」に、デビュー当時の嵐やKAT-TUNを思い浮かべてしまいました。
      当時の彼らは、尖っていましたね。
      その後、嵐は全体的に落ち着いた雰囲気になって、KAT-TUNは人数がかなり減りましたけど。

      アイドルらしい、あのキラキラした感じは、何なのでしょうね。
      私はテレビ越しでしか見たことはありませんが、ライブなどで生で見ると、よりハッキリと分かるものなのかもしれません。

      平野紫耀に関しては、ステージに上がると押されるスイッチがあるのでしょう。
      そんな個性も、女性を魅了してしまうのですね。

      なお、申し上げにくいのですが、他のコメントの方との混同を避けるため、当ブログにコメントいただく際は、テキトウで構わないので、名前の欄へは記載いただくことをルールとさせていただきたいと思っています。
      誠に勝手ではありますが、IPアドレスから、この日記へのコメントを含め、計6件のコメントの名前を変更させていただきたいと思い、
      最初にコメントいただいた日付が3月9日と思われるため、とりあえず 『39』さん として、修正させていただきました。
      失礼を、どうかお許しください。
      もし、名前の修正希望などがあれば、その旨をコメントいただければと思います。

  4. 39 より:

    生で見ると驚きますよ、私は不覚にもジャニ-ズで感激し涙を流してしまいましたw。キンプリファン妻の夫さんに是非とも生で見ていただきたいです、少年倶楽部の収録も良いですよ。

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